
溝上酒造は、江戸時代の弘化元年(1844年)に誕生した、160年以上の歴史を持つ蔵元です。
酒蔵は福岡県北九州市の中央にそびえる皿倉山の麓にあります。
地元で収穫される米と皿倉山の清らかな湧き水からは上質な日本酒が生み出され、中でも当蔵の代表的な銘柄「天心」は、新鮮な果実を思わせる豊かな香りとまろやかな口当たりに定評があります。

杜氏:溝上 智彦昨今、日本酒は長期的に生産量、消費量が減少しています。
しかし、日本で地酒を飲んで日本酒を支えている飲み手の方、日本酒を飲み慣れている方は40歳以上がほとんどだと思います。
20代・30代の方には、ほとんど飲まれていないと言ってもいいでしょう。
もちろん普段日本酒を飲まれる方向けの通好みの酒造りもよいですが、今、20代・30代の方、つまり、日本酒を飲み慣れていない方や初めて日本酒を飲む方に、「うまい」と言わせるお酒を造らないと、人口減少の時代に入っている中で、日本の食文化の一つである日本酒を継承することはできないのではないでしょうか?
溝上酒造では、日本酒好きの方だけでなく、20代・30代の方、初めて日本酒を飲む方でも「うまい」と言えるような、そして、2杯、3杯と杯が進むような酒造りをしています。
弘化元年の創業から続く「うまい酒造り一筋」を守りながら、地元の方々に愛される日本酒を造り続けます。